京都は御室にあるちいさなカレーショップ、月の輪の日々のこと。ひと。もの。いろ。など。

2012年8月16日木曜日

最終日ありがとうございました。



皆さんの愛に包まれて、本日無事に営業終了致しました。
この場所で沢山の事を経験させてもらいました。
0歳から91歳までのお客様と沢山の言葉を交わし、
数千の玉葱をカットし、季節が穏やかに移ろう様を見て
出会いと別れを繰り返し、様々な人間模様に興奮しつつ
素晴らしい生命の源となる「食」のひと時を共に出来た事を、ありがたく思います。
まさに二年間の、17520分の長編大作劇場ですた。
お店を閉めようと決意した理由の中に一人の料理人の姿があります。
私が知る限りの一番の料理人。まさに理を料る(ことわりをはかる)という意味を突き詰め、
素材の持つ最大限の可能性を想像し造り出す人でした。
「焼き魚とはいえ、今ある方法が決して最高点ではない」と常識を疑い、寝る間も惜しみ新たな挑戦を繰り返す。
その人が生み出す物は、はもちろん一皿750円では買えませんが、価格に合う価値がありました。
そこで私のカレーに対するの愛の深さに疑問符が湧き出、ただ、食べるだけの愛ではなく、プロとしての誇りや情熱をべらぼうに注げるような事がしたい、自分の本当に好きな事、やりたい事をしてみる事にしました。
今後どうなるのかまだまだ未知ですが、目の前に広がる宇宙にドキドキわくわくします。
一年間オーストラリアにて出稼いだのち、インドの芸術大学に行こうとおもっています。
あくまでも予定なので、インドじゃないかも知れませんが、方向性としては「学」の一本道です。
すべての経歴、取り巻きを取り払っても尚「自分株式会社」が創れるような勉強を。
明日が楽しければと、過去を置き去りにして来ましたが、今にしか存在しない今を大切に積み重ね、
心が沸き立つような未来を想像しようと思います。
長くなりましたが、2年と4ヶ月ほんとうに、ありがとうございました。

ここでのご縁はNEVERえ〜んがちょ!

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